布団のダニを吸い取るコツ。ノズルの当て方と回数
布団のダニを掃除機で吸うときの当て方
ノズルは布団の面へ垂直に当て、軽く触れる程度の力で動かします。強く押しつけると布地がノズルの口をふさぎ、空気の通り道がなくなるのです。吸い込む力は、空気が繊維の間を通ることで生まれます。口を密着させすぎると、かえって取れ高が落ちてしまうわけです。布団用のノズルがあれば、それを使ってください。先端に回転しない板や細かい溝が付いた形のものが、布団には向いています。動かす向きは、手前から奥へ一方向にそろえると迷いません。往復させると、行きで浮いたものを帰りで押し戻す形になりがちです。
かける前に布団をたたくのは、おすすめできません。たたくと、ダニの死骸やフンが砕けて細かくなります。細かくなった粒は繊維の奥へ入り込み、吸い取りにくくなるのです。外に干した布団も、表面のほこりを手で払う程度にとどめてください。布団の縁や縫い目には、ほこりが集まりやすくなります。平らな面と同じ速さで通すと、縁だけ取り残しが出やすいのです。寝具全体の考え方は、布団のダニを減らす方法、寝具で気をつけたい点でも扱っています。まずはノズルを浮かせず、面でとらえる形を覚えてください。
ゆっくり動かす理由と1か所あたりの秒数
掃除機を動かす速さの目安は、1平方メートルあたり20秒です。手を大きく往復させると、この秒数にはまず届きません。幅1メートルの列を、およそ10秒かけて片道進む速さと考えてください。シングルの敷布団はおよそ2平方メートルですから、片面で40秒が下限になります。実際には縁や縫い目に時間を取られ、1分を超えることも珍しくありません。
ゆっくり動かす理由は、吸い込む空気が繊維の奥まで通る時間が要るからです。ノズルが通り過ぎる一瞬では、表面の綿ぼこりしか動きません。布の表面がわずかに持ち上がる感覚が出るまで、その場にとどめてください。
ここで知っておきたいのは、生きたダニは掃除機で吸い取りにくいという点です。ダニは布の繊維に脚を強く絡めてつかまり、吸引に耐えるとされています。では意味がないのかというと、そうではありません。掃除機が運び出すのは、ダニの死骸やフン、それに餌になるフケや皮脂です。これらはアレルギーを起こす原因物質そのもので、量を減らす意味があります。かけ方による差は、ダニと掃除機、かけ方で変わる取れ方でも取り上げました。布団では、この20秒をものさしにしてください。
シーツの上からかけるか、外してからか
シーツやカバーは外さず、その上からかけて構いません。外して直接かけるほうが取れる量は増えますが、必ずしも毎回必要とは限らないのです。カバーの布は目が細かく、下の綿から出るほこりをある程度せき止めています。一方で、寝ている間に落ちたフケや髪の毛は、シーツの上に多くたまるのです。そこを吸うだけでも、ダニの餌になるものを減らせます。
カバーを外すなら、外したあとに洗濯へ回す流れが自然です。外して掃除機をかけ、そのまま元に戻すと、手間の割に効果が続きません。洗濯の日に合わせて、本体へ直接かける日を決めておくとよいでしょう。
敷布団は、寝ている間の汗と皮脂を受け止める側です。掛け布団より先に敷布団へ時間を使うと、限られた時間を生かせます。枕も同じで、頭が触れる面を10秒ほどなぞれば十分です。ただし、敷布団の裏面を忘れないでください。床に接する裏側は湿気がこもりやすく、ほこりも落ちて集まる面です。
吸い取ったあとの手入れ
吸い取ったあとは、ゴミの容器を布団から離れた場所で空にします。紙パックを使わない機種では、ダストカップの中に細かい粉が残るのです。ふたを開けた拍子に舞い上がるため、屋外かごみ袋の口の中で外してください。フィルターに粉が詰まると吸い込む力が落ち、次にかけたときの取れ方が変わります。水洗いできる部品は、しっかり乾かしてから戻すのが基本です。
かける間隔は、週に1回でも効果は積み上がります。毎日かけないと意味がない、と考えるのは早いでしょう。続けられない頻度を決めると、結局どれも中途半端になってしまうのです。布団を干した日やシーツを洗った日に合わせると、忘れにくいでしょう。
掃除機で取り除けるのは、布の表面から浅い層にとどまります。中綿の奥に入り込んだ粉は、どうしても残ると考えてください。熱で弱らせてから吸う組み立ては、布団乾燥機の使い方で説明しています。掃除機は、その仕上げに当たる作業です。