布団のダニを減らす方法。寝具で気をつけたい点
布団のダニ対策と予防、防止の考え方
布団のダニ対策は、増やさない工夫と、増えた分を取り除く手当ての2つに分けて考えます。どちらか一方だけでは、手間の割に手ごたえが出にくいのです。毎日きちんとやらなければ意味がない、と身構えないでください。月に何度かでも続いている家庭のほうが、結果として数を抑えやすいでしょう。
まず湿気を残さないことが、増やさない側の柱になります。人は一晩でコップ1杯ほどの汗をかくとされ、その水分が寝具にこもるためです。朝起きてすぐに布団をたたむと、湿り気を閉じ込めることになります。15分ほど掛け布団をめくってから片づけると、内部は乾きやすい状態でしょう。週に1回でも構いませんので、続けられる回数から始めてください。
防止という言葉から、ダニを寄せつけない方法を探す方が多いでしょう。実際には、寄せつけないようにするよりも、居心地を悪くする考え方のほうが現実的です。室内の湿度を下げ、えさになる皮脂やフケをためないことが、その中身にあたります。日光に当てる手段も、その一つでしょう。干し方については、布団の天日干しと日光でダニは死ぬのかでくわしく扱っています。考え方を先に押さえておくと、手段選びで迷いにくくなるはずです。
布団のダニ駆除でできること
布団のダニ駆除でできることは、熱を当てること、吸い取ること、洗うことの3つに整理できます。家庭で使える手段は、おおむねこの範囲におさまるのです。熱は、ダニが弱る条件として古くから知られています。ただし布団の中まで同じ温度になるとは限らず、端や厚みのある部分は温まりにくいという弱点もあるのです。熱を当てたあとには、弱ったダニや死骸が中に残ります。そのため、吸い取る作業と組み合わせる必要が出てくるのです。
布団乾燥機を使う場合の時間の目安と、その後の手順は個別の記事で扱っています。布団乾燥機でダニは減るのか、何分かければよいかの目安をご覧ください。吸い取り方も同じで、ノズルの動かし方によって残り方が変わってきます。洗える寝具については、洗濯で流してしまう方法がもっとも確実に近いでしょう。ただし敷布団や厚手の掛け布団は、家庭の洗濯機に入らないことがほとんどです。
順番に迷ったときは、洗える物から片づけてください。洗えない敷布団や厚手の掛け布団には、熱と吸引を当てる流れになります。すべてを一日で終えようとせず、週末ごとに1か所ずつ進める形で十分です。
羽毛布団のダニはどうなるのか
羽毛布団にもダニは入り込みますが、綿の布団に比べると増えにくいとされています。羽毛は水分をためこみにくく、内部が乾きやすい性質を持つためです。中の羽毛は側生地という目の細かい布で包まれ、ダニが出入りしにくい作りになっています。ダニがまったく増えないという意味ではないのです。実際に多く見つかるのは中の羽毛ではなく、カバーや生地の表側になります。皮脂やフケが落ちるのは、肌に近い表面だからです。
手入れの中心は、カバーの洗濯と表面の吸引に置いてください。カバーを週に1回を目安に洗うと、えさになる汚れの量を減らせます。掃除機は表面をなでるように動かし、強く押しつけないほうが羽毛を傷めません。当て方の細かい点は、布団のダニを吸い取るコツ、ノズルの当て方と回数にまとめてあります。高温の乾燥は羽毛の油分を落とすことがあるため、表示にある取り扱いを先に確かめてください。
しまう前には、しっかり乾かしてから収納しましょう。湿ったまま圧縮袋へ入れると、内部に湿気が残ることがあります。押し入れも時々開けて、空気を入れ替えておくと安心です。
布団にダニ用スプレーを使うときの注意
布団に使うダニ用スプレーは、効き方の範囲を知ったうえで選ぶと失敗が減ります。製品には、寄せつけにくくする物、動きを止める物、死骸やフンの飛び散りを抑える物があるのです。役割はそれぞれ違い、実際には1本ですべてをまかなえません。表示を読み、何を目的とした品なのかを確かめてください。布団は肌が長い時間触れる物ですから、噴霧のあとは十分に乾かします。湿ったまま使うと、薬剤が残った寝具で眠ることになるのです。
使う量にも注意が要ります。広い面にたっぷりかけるより、決められた量を守るほうが安全でしょう。表示された回数を超えて重ねがけしても、効き目が積み上がるとは限りません。小さなお子さんや高齢の家族がいる家庭では、換気をしながら作業してください。スプレーだけで済ませようとせず、洗濯や吸引と組み合わせる形が現実的です。家全体の進め方は、ダニ駆除の基本、家庭でできる退治の方法と手順で整理しています。布団をその一部として位置づけると、手当ての抜けが出にくくなるでしょう。
枕と座布団のダニ
枕と座布団は後回しにされやすい寝具ですが、ダニにとっての条件はむしろそろっています。頭や体から出る皮脂やフケが集まり、湿気もこもりやすいためです。枕カバーは週に1回以上、汗の多い時期は数日ごとに替えると、汚れのたまり方が変わります。枕そのものも、素材によっては洗える物があるのです。パイプやポリエステル綿の枕は水洗いできることが多く、そばがらや低反発の枕は洗えません。洗えない枕は、風通しのよい場所で陰干しし、表面を吸い取る手当てにとどめてください。
座布団は、来客用としてしまい込んでいる間に湿気を含むことがあります。押し入れから出したら、まず風を通してから使いましょう。直射日光に長く当てると、生地の傷みにつながることがあるのです。使う前に、表面を掃除機でひと通り吸い取っておいてください。洗える毛布やカバー類の扱いは、毛布と電気毛布のダニ、洗うときに気をつけたい点で説明しています。枕やクッションを洗うかどうかの判断にも、当てはまる部分が多いでしょう。