ダニに刺された顔の赤み。顔だけ出るときとニキビとの違い
ダニで頭皮がかゆくなるとき
頭皮のかゆみが出たとき、原因をダニだけに絞るのは早いです。屋内のダニのうち人を刺すのはツメダニで、衣類でおおわれた部位に出やすいと言われています。髪の下にある頭皮も寝具に触れますが、汗や皮脂、洗い残しの影響を受けやすい場所です。たとえば夏の夜、汗をかいたまま眠った翌朝に、頭がかゆくなることがあります。これがダニの刺し傷とは限らず、汗と皮脂による刺激のこともあるようです。シャンプーが合わなかったり、頭皮が乾燥したりしても、似たかゆみが出ます。
頭皮を刺されたかどうかを見た目で確かめるのは、実際には難しいのです。髪に隠れて赤みが見えにくく、指で触れても判断がつきません。かゆみの元が寝具にあるのか、洗髪の仕方にあるのかで、次にとる手だては変わります。刺された跡は、半日から2日ほど遅れて赤みが出ることが多いようです。跡の形や出方は体に出る跡の特徴で詳しく書いています。頭皮のかゆみが続くようなら、寝具側の手入れもあわせて見直してください。
ダニ刺されと肌荒れの見分けにくさ
顔に出た赤みが、ダニによるものか肌荒れかを、見た目だけで区別する方法はありません。顔は寝具に触れる場所でありながら、衣類でおおわれていない点が体と違います。ツメダニは服の下の柔らかい部分に出やすく、顔だけに集中する例は多くないのです。そのため顔だけに赤みが出ているときは、ダニ以外の原因も同じくらい考えられます。化粧品が肌に合わない、乾燥している、汗が残っているといった要因が、顔では特に重なりやすいでしょう。
ニキビとの違いを気にする方は多いのですが、確実に見分ける方法は知られていません。傾向としては、ニキビは毛穴に沿って出て、白や黄色の中心を持つことが多いと説明されています。刺された跡のほうは、赤みが3ミリから1センチほどの範囲でまとまり、かゆみを伴う例が目立つようです。ただし乾燥による赤みもかゆみを伴いますから、この線引きで判別できるとは限りません。湿疹やブツブツとしての見え方は肌のブツブツと水ぶくれにまとめました。顔では、原因を1つに決めつけないところから始めてください。
枕カバーとタオルの扱い
枕カバーを頻繁に取り替えることは、ダニと肌荒れのどちらの原因にも役立つ手だてです。顔が最も長く触れる布は、枕カバーと洗顔後のタオルの2つになります。枕カバーには寝ている間の汗と皮脂が移り、それがダニの餌にもなり、肌への刺激にもなるのです。毎晩取り替えるのが難しければ、清潔なタオルを枕の上に敷く方法があります。朝起きたらそのタオルだけを外して洗えば、手間は少なくてすむでしょう。枕カバーの洗濯を、他の洗い物と分ける必要はありません。
洗顔のあとに使うタオルも、顔の赤みと関わりがあります。湿ったまま洗面所に掛けっぱなしのタオルは、雑菌が増えやすい状態です。使ったあとは広げて乾かし、こまめに洗うようにします。ダニの餌になる皮脂や角質も付きますので、家族で使い回さず1人1枚にしてください。寝具全体の手入れについては布団のダニを減らす方法、寝具で気をつけたい点で扱っています。顔まわりに限れば、枕カバーとタオルの2つを先に見直すと変化が分かりやすいです。
顔に出たときに触らないほうがよい理由
顔に赤みが出たときは、かいたりつぶしたりせず、そっとしておくほうが落ち着きやすくなります。かゆみが強くても、指でこするのは避けてください。爪でかくと、その刺激で赤みが広がり、かゆみがぶり返しやすくなるのです。赤みが出ている間の化粧をどうするかは、自分だけでは決めにくいでしょう。顔は皮膚が薄く、ほおや目のまわりは特に刺激を受けやすい場所になります。肌に合うかどうかは人によって違いますから、迷うときは皮膚科で相談してみてください。
触らないほうがよい理由は、もう1つあります。指でこすると、原因がダニなのか肌荒れなのかを見分ける手がかりが薄れてしまうのです。赤みの数や並び方は、後から思い出そうとしても曖昧になります。気になるときは、いつからどこに出たのかを短くメモしておくと役に立つでしょう。顔は人目に触れるぶん、つい手が伸びやすい場所です。触れる回数を減らすだけでも、肌への負担は1つ減らせます。