コインランドリーの乾燥機でダニは減るのか
コインランドリーの乾燥温度と時間
コインランドリーの業務用乾燥機は、庫内が70度から80度に達します。ダニが弱るとされる温度を大きく上回る熱です。温風が強い勢いで回り、布団の中心まで熱が入り込みます。家庭で天日に干しても、温まるのは表面近くにとどまることが多いのです。布の内部まで熱を届けられる点が、この方法の値打ちと言えるでしょう。
運転時間の目安は30分から60分です。厚みのある敷布団は、60分近くかけたほうが中心まで温まりやすくなります。料金は布団1枚あたり500円から1,500円程度が目安で、地域と店舗で変わるのです。洗濯から通すなら、2時間ほどの予定を見ておくと落ち着いて待てるでしょう。衣類のダニの落とし方は、服を洗うときの目安で扱っています。
ただし、詰め込みすぎると熱も風も回りません。庫内に3割ほどの余裕を残すと、布団が転がって全体に熱が当たります。家族4人分の寝具を一度に入れるのは避け、1枚ずつ回してください。熱が届かない部分が残ると、期待した結果は得られにくいのです。
持ち込める寝具と持ち込めないもの
乾燥機に入れる前に、洗濯表示のタグを必ず確かめてください。タンブル乾燥が使えない印の付いた寝具は、持ち込めません。綿やポリエステルの布団、毛布、シーツなら、かけられるものが多いです。一方で、羽毛、羊毛、ウレタン素材は注意が要ります。羽毛は高温で羽が傷み、羊毛は縮んでしまう恐れがあるのです。低反発のウレタンは熱に弱く、崩れたり変質したりすることがあります。
洗える寝具なら乾燥機にもかけられると考えるのは早いです。水洗いはできても、高温の熱に耐えられない素材があります。表示の見方が分からないときは、店の係の人に尋ねてください。多くの店では、布団を入れてよい大型の機種と、衣類用の機種が分かれています。衣類用の小さな機種へ布団を押し込むと、故障につながる恐れもあるのです。
配線の入った電気毛布は、扱いがとくに難しくなります。気をつけたい点は、毛布と電気毛布のダニ、洗うときに気をつけたい点にまとめました。素材を確かめるひと手間が、布団を守ることにつながるのです。
家庭の乾燥機との違い
家庭用と業務用の違いは、庫内の温度と、布を動かせる容量にあります。家庭の衣類乾燥機は60度前後にとどまる機種が多いようです。布団を丸ごと入れる大きさもなく、途中で詰まってしまいます。業務用なら、シングルの掛け布団と敷布団を1枚ずつ余裕をもって回せるのでしょう。
布団乾燥機との違いは、熱の届き方にあります。布団乾燥機は、マットや袋から温風を送り込む仕組みです。布団を動かさないため、端や角に熱が回りにくい面があります。コインランドリーでは布団が転がり続けるので、熱の当たる面が入れ替わるのです。使い分けの目安は、布団乾燥機での温め方にまとめてあります。ふだんの手入れは家庭で、季節の変わり目はコインランドリーでという分け方も現実的でしょう。
費用の面では、家庭の電気代のほうが安く済みます。それでも、月に1回布団を持ち込むだけなら、負担は限られた額です。車での往復と待ち時間を入れて、半日の予定として考えると無理がありません。
持ち帰ったあとの保管
持ち帰った布団には、ダニの死骸とフンが残っています。熱で弱らせても、体やフンが布から消えることはないのです。これらはアレルギーの原因物質になるため、掃除機で吸い取る作業が要ります。ヘッドをゆっくり動かし、1平方メートルあたり20秒ほどを目安にしてください。布団の両面にかけておくと、取りこぼしが少なくなるでしょう。
掃除機をかける前に、布団を十分に冷ましてください。熱を持ったまま押し入れへ入れると、こもった湿気が布に残ります。取り出してから20分ほど広げておくと、手で触れた温かさが引いていくのです。家に着いてすぐ畳みたくなる場面ですが、少し待つほうが安心できます。
保管には、湿気の少ない場所を選んでください。押し入れの底へ直接置かず、すのこを敷くと空気が通るのです。月に1度は扉を開けて風を通すと、湿気がこもりにくくなります。せっかく熱を通した布団を、湿った場所へ戻してしまうのは惜しいでしょう。